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サイト購入の失敗事例

サイトキャッチャー 小林です。

サイトを購入して、失敗してしまった話を書きたいと思います。
数年前の話です。

そのサイトは工事道具を販売しているサイトで、
固定客もついており、しっかり売り上げ・利益がある
とても魅力的なサイトでした。

 


そのようなサイトなので、すぐに交渉したいと
ある企業様がそのサイトに興味を持ち、具体的に交渉へ。
話はとんとん拍子に進み、交渉開始から3日もたたず、
基本合意をし、売買契約を結ぶことになりました。

今回の譲渡対象物は、仕入れ先、サイトコンテンツ・プログラム一式、サイト会員、ドメインとのことで、契約書はお互いで作成するとの事。

後日、正式に売買契約書が締結され、引き渡し作業も終盤に差し掛かったころ、
買手より1本の電話が。

仕入れ先から、商品を卸してもらえないとの事。

原因は、

1、仕入れ先の社長が、サイトが譲渡されたことを事前に売手から知らされていなかった。

2、譲渡されたことを買手からの連絡で初めて知ったため、筋が通っていないと、激怒。

結局、仕入れ先の社長の怒りは収まらず、仕入れ先の引き継ぎができませんでした。

ここで、さらに問題点が。
契約書に仕入れ先の引き継ぎが譲渡対象として、記入されていないのです。

意図的だったのか、ただの確認ミスだったのかは、わかりませんが、
売手は、契約書に書いていないから、契約解除はしないとの一点張り。

裁判までもつれ込みましたが、結局買手は契約の解除ができず、
商品の仕入れができないサイトと、サイトの買収代金数百万円の損害だけが
残る結果になりました。

後から見返すと、事前に売手が仕入れ先の社長に譲渡することをお伝えしていれば、
仕入れ先の引き継ぎは問題なくできた可能性が高いです。

また、仕入れ先の引き継ぎができなかったとしても、しっかり契約書の譲渡対象物内に仕入れ先の引き継ぎが記載されていれば、問題なく契約解除できたとも思います。

サイトを譲り受けるにあたって、重要な事は口頭で確認しただけで安心はせず、
しっかり契約書に記載することが、非常に大切です。

まとめ
1 売手は、譲渡対象物が問題なく譲渡できるのか、事前に確認しておく。

2 譲渡されないと、引き継ぎ前と同様の運営ができなくなってしまうような物は、
しっかり契約書に譲渡対象物として記載する。

3 譲渡対象物以外の点でも、口頭で話しただけで、契約書に落とし込めていない事、抜け漏れはないか、何度も確認する。しつこいくらいが丁度良い。
契約書に慣れている方はあまり多くないと思いますが、サイトキャッチャーでは、
専任の行政書士が無料で契約書を作成しております。
ご不安な点等ございましたら、お気軽にご相談ください。

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