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D2C事業譲渡(売主様、買主様)インタビュー

今回は、M&Aの売主さんと買主さんにインタビューを行いました。

売主様だけ、買い主様だけのインタビューはありますが、両社ともインタビューに快諾頂けたので、普段なかなか聞けないM&Aの仲介の状況その後、現在の運営について話を聞きました。

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自己紹介

加藤さんのご経歴を教えてください
intarview
加藤さん
私は、もともと薬学部に行ってまして、製薬の研究者になろうと思っていたんですけど、ひょんなことから商社に就職して、商社で仕事をやっていました。
加藤さん
祖父である大衛株式会社の創業者が亡くなって、色んな話を聞くうちに商社ではなくて、家業に戻るのもいいかなと思い始めて、今からちょうど9年前に家業の方に戻ってきました。
加藤さん
実際に経営に携わるようになったのは7年くらい前からでして、去年から代表という形でやっております。
M&Aは元々、考えておられたのですか?それとも今回お話しが来たからM&Aを検討しようと思われたのですか?
intarview

 

加藤さん
色んな事業拡大の選択肢の一つとして、(M&Aは)情報収集はしていました。我々の会社自体が色々な業種をやっていて、我々の強みを生かして拡大していけるような領域をM&Aするという選択肢もあると気が付き、下調べはしていたんです。
加藤さん
継続的に情報収集しているんですけど、この領域(ネットEC業界)に関して私自身の知見が少なくて、この領域に関して私が何か案件を拾ってきてそれを現場のチームに「これどうだ?」って形で渡す事っていうのは想定はしていなかったですね。

実際に買収しようと案件が来た時にイメージとしてはどうですか?またM&Aは初めてですか?
intarview
加藤さん
厳密に言うとM&Aは50年前に一度だけしておりますが、会社としても私としても初めてです。どんな領域のものでも、最初やる時にはリスクをどう抑えるか?は重視しました。リスクって当然、人の部分が多いかな?と思ってました。リスクが少ない事業だけのM&Aがありがたいけど、実際、事業だけの売却案件ってそんなにないですし、第一印象としてその観点では今回の事業譲渡案件はありかな、と思っていました。

今回、大衛株式会社様が、goodbody株式会社が運営していた骨盤ガードル事業の”キュリーナ事業”を事業譲受・譲渡されました。

M&Aについて

実際に初めてM&Aをされたという事で、買うまでに不安だったことはありますか?
intarview
加藤さん
正直言うと(購入した現在でも)まだわからないです

私自身がやっている会社の事業の中でも特に、一番中身がわかっていない領域なんです。例えば主軸にしている病院向けのビジネスやドラックストア向けのビジネスであったりとか、あるいは海外の事業であったりは、自分自身が中に携わってやったりしているので、ある程度は肌感がわかったりするんですけど

加藤さん
今のto Cビジネスの領域は、自分自身理解が知見が薄い領域なんです。
加藤さん
そんな中で最終的に一番の決め手になったのは骨盤ガードル、キュリーナの製品としての魅力でした。弊社は産婦人科病院向けに様々な女性向け商材の製品開発は行ってきましたが、一般の女性向けの商材はあまり持っていません。社内の様々な女性にキュリーナを実際に試着してもらって、数ある他社製品の骨盤ガードルの中でも履きやすさや肌ざわりの点で非常に評価が高く、継続的に着用したいという意見が多く上がりました。この顧客満足度はキュリーナの驚異的なリピート率の高さからもうかがい知ることができます。このブランドに弊社の産婦人科向けで培ってきた骨盤矯正や他のインナーウェアの製品開発の知見を融合していくことで、もっとファンを増やしていける、そういうシナジーを生み出せるイメージが沸いたというのが一番の決め手です。また、今回、譲渡の話を持ってきてくれた社員を信頼していて、色々考えてくれています。 彼(社員)もこの領域の経験が長いですし、色んな方とお会いしてる中で、僕が信頼できる人間はこの領域に一握りだと、その中の1人が宮本社長だし、その中の1人が横山さん(仲介)だと。女性陣からのキュリーナの製品評価を聞くにつけ、そんな宮本社長がわが子のように育ててこられたブランドの確かな価値を信じ、今回の結論に至りました。

今回の事業譲渡は、サイトキャッチャー仲介の横山と大衛の社員の方との話が、譲渡のきっかけとなりました。

売却前後での相手への印象の変化について

次は宮本さんにお聞きします。事業売却前の大衛さんの印象と売却後の印象はどうですか?
intarview

 

宮本さん
売却前の印象っていうのは産後医療メーカー、産後セットをメインでやられていると、実際に出産用品だったり医療用品、大学病院向けという情報を聞いていたので、どちらかというと製造のメーカーさんっていうイメージでした。
宮本さん
WEBの事は中々理解しづらいのかな?と最初は思いました。実際に売却の交渉に入っていた時に、ECのチームも作っていこうとされている段階だったので、新ジャンル、老舗メーカーなのに、こんな前向きに動いてらっしゃるんだ。と感じました。
宮本さん
キュリーナをお任せしても安心できるし、キュリーナをお任せすると同時に僕が持っているECとかWEBのプロモーションの知識っていうのを一緒にお伝えして、大衛さんのEC部署の立ち上げの力になれればいいなと思って決断しました。

引き継ぎで想定していなかったことに対して、どのように乗り越えました(または乗り越え中です)か?
intarview
宮本さん
元々の想定だとキュリーナの顧客に対して、大衛さんのお持ちの商品っていうのをクロスセルして既存の商品が売っていけるのかなと考えてました。ただ、始まってみるとマッチングさせる為の調整が必要だったりしました。

事業譲渡完了後の関係について

お二人にお聞きしたいのですが、個別で連絡は取り合っていますか?またそれはどんな内容ですか?
intarview
宮本さん
連絡させて頂いています。現場の悩みと経営者の悩みの違い、気になっている部分は別だと思うので、現場には、ちゃんと直接連絡をしますけど、加藤社長にも連絡させて頂いて現状の課題の部分とかをヒアリングし、それに対して調整役となれれば。というお話をしています。
加藤さんも助かっていますか?
intarview
加藤さん
非常に助かっています。KPIとして見るべき数字が本当に無数にある中で、ここを重視しないと良くない。という勘所の部分で、長年この領域のトップでやられてきた宮本社長のご意見を、いろいろ学ばせて頂いております。弊社が今まで培ってきた病院向け製品と、キュリーナの一般女性向けの製品開発では向き合う相手は違いますが、顧客が求めていることの本質を見極めてそれを製品の開発・改良に反映させていくというプロセスは一緒で、そこを地道に日々追求していくことが、キュリーナのファンを増やしていくことに繋がるということを日々アドバイスいただいております。

お互いの良い所を教えて下さい。
intarview
加藤さん
きちっと数字で全部物事を見て行く、細かいPDCAを回していくにしてもどういう意図があるのか?を含め、教わっています。まだまだこれから教えて頂く事がいっぱいあると思うんですけど、定量化という所が非常に長けていると感じております。
加藤さん
後は新しき事をキャッチアップして、それを実際にトライアンドエラーして、取捨選択されている情報を出し惜しむ事なく教えて頂けている所が非常にありがたいなと思っております。
では宮本さんからもお願いします。
intarview
宮本さん
加藤社長の良い所は、元々は薬剤師を目指され、そこから商社で海外に行かれて、、今の会社でしっかりと修行された後に継がれていらっしゃるので色んな経験と視点から現場を見ていらっしゃる部分です。
宮本さん
事業買収したから、そのまんまの数字でいこうよ。というスタンスではなくて、ちゃんと現場に入って数字を把握し、どう改善していけばよいか?現場と一緒になって考えていらっしゃるっていう所が素晴らしいと思います。
宮本さん
情報収集されてらっしゃるので、そこが一番の良い所ですかね。

インタビューにお答え頂きありがとうございました。

仲介として宮本社長、加藤社長の人柄、考え方に触れさせて頂き、仲介としても非常に学びが多かったです。

キュリーナ事業の今後の益々の発展を祈っております。

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