スマホアプリの開発・運用後に、とある事情によりiosアプリを他人に譲渡することになった場合、
実はiTunes Connectから簡単に他人に譲渡することができます。
しかもダウンロード数やレビューなどの実績を引き継ぐことができるうえ、必要な時間はわずか30分程。
今回はその方法をご紹介します。
アプリの売買をご検討いただいている方、参考にしていただければと思います。
■譲渡する側の手続き
1.iTunes Connectにログインする
iTunes Connect:https://itunesconnect.apple.com/
2.マイAppを開いて譲渡するアプリを選択する
アプリの詳細ページを開いてください
3.メニューの「その他」から「Appを転送」を選ぶ
元の英語がTransferであるためか、譲渡とは表記されていないので注意が必要です。
4.譲渡基準を満たしているかどうか確認
2014年10月時点で以下の基準があり、全てにチェックがついていないと譲渡できません。
- 契約状態
最新の基本契約書に同意している必要があります。
契約状態についてはiTunes Connectの「契約/税金/口座情報」より確認できます。
- アプリのバージョン
承認済みで配布可能なバージョンが少なくとも1つある必要があります。
- アプリのステータス
譲渡しようとしているアプリの状態は以下のいずれかである必要があります。
- Ready for Sale
- Pending Contract
- Prepare for Upload
- Developer Removed From Sale
- Invalid Binary
- Developer Rejected
- Rejected
- 開発者情報
開発者情報の登録または更新が終わっていない場合は完了させてください。
- iAdに関する設定
iAdのアカウントが設定中または更新途中の場合は完了させておく必要があります。
- アプリ内課金について
アプリ内課金がある場合は課金項目の状態が以下のいずれかである必要があります。
- Approved
- Ready to Submit
- Developer Removed From Sale
- Rejected
5.譲渡先のアカウント情報を入力
相手のApple IDの他にTeam IDが必要です。
Team IDはApple DeveloperのMember Centerから「Your Account」メニューにて確認できます。
https://developer.apple.com/membercenter/index.action
6.移譲に関する規約に同意して「Request Transfer」ボタンを押す
ここが最終確認です。「Request Transfer」を押すと実際に譲渡リクエストが送信され、処理が開始されます。
7.譲渡申請を確認する
iTunes Connectの「契約/税金/口座情報」というメニューにて譲渡申請が完了すると「Transfer Agreements」というメニューに申請状況が表示されます。
相手が受理する前であれば「Revoke」にて取り消すことも可能です。
一方、譲渡が完了した場合は「Contracts In Effect」に表示されます。
■譲渡される側の手続き
1.iTunes Connectにログインし「契約/税金/口座情報」メニューを開く
譲渡する側と同じように「Transfer Agreements」に譲渡申請が表示されているはずです。
違うのはボタンが「Revoke」ではなく「Review」になっている点です。
2.「Review」ボタンを押して必要事項を記入し規約に同意する
名前、メールアドレス、電話番号の他に、アプリのサポートURLも記入する必要があります。
全て記入し、規約を確認したら画面最下部の「Accept」ボタンを押せば手続き完了です。
3.譲渡完了を確認する
手続き完了から30分掛からないくらいの時間でマイAppにアプリが追加されているはずです。
また「契約/税金/口座情報」のページでも「Contracts In Effect」に表示が変わっているはずです。
以上で譲渡完了です。
デベロッパガイドにも譲渡に関する記述がありますので参考にしてください。
サイトキャッチャーで、アプリの売買も可能です。
実際にアプリが売買されております。
また、アプリの売買について、まだ売却はしないけど検討中という方も、事前にご相談可能です。
お気軽にお問合せ頂ければと思います。
よろしくお願いいたします。