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WAOJEソウル支部準備室 特別講演会 レポート

2026年10月20日、サイトキャッチャー代表の横山が、ソウルで開催された「WAOJEソウル支部準備室 特別講演会」に参加しました。

 

今回のゲストは、「焼肉ふたご」をはじめ、国内外で多彩な事業を展開する株式会社FTG Companyの代表取締役社長・森川誠様と、創業者の李純哲様・李純峯様です。

講演では、韓国進出に向けたパートナー選びや、新規事業を生み出す組織作り、社員の成長を事業拡大に繋げる仕組みなど、経営の現場で培われた貴重なお話を伺いました。

また、韓国企業JOOMIDANGが手がけるレストラン&BAR「ROOM」も訪問。AIと香りを組み合わせた新しい食体験を通じて、韓国発のサービスの可能性にも触れることができました。

今回は現地で得た気づきや学びをサイトキャッチャーの視点からご紹介いたします。

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■ 韓国進出の鍵は、現地パートナーとの信頼関係

今回の講演で特に印象に残ったのは、FTG Companyが海外展開において、現地パートナーとの関係づくりを重視していることです。

講演では、韓国の現地パートナーと協力して会社を立ち上げ、焼肉店を展開する計画についてお話しいただきました。
日本を訪れる韓国の若者が増え、日本式の焼肉の楽しみ方や多様な肉の部位への理解が広がっていることに、事業機会を感じているそうです。

一方で、海外進出は、ブランドや商品の魅力だけで成功するものではありません。
現地のニーズを捉えた業態づくりに加え、事業を継続的に運営できる体制が欠かせません。
パートナー選びでは、資金力や出店を進める力だけでなく、人間性や価値観、人材教育に対する姿勢も重視されているとのことです。
過去には、パートナーとの関係や教育体制に課題を抱えた経験もあったそうです。
そうした経験を踏まえ、現在は自社の考え方を理解し、現地のスタッフへ伝えられる人材の存在を大切にされています。

この考え方は、クロスボーダーM&Aや資本提携にも通じるものがあります。
契約条件の合意だけでなく、提携後の運営体制や人材育成、意思決定の基準まで見据えることが重要です。
事業を共に成長させる姿を具体的に描くことが長期的な協力関係に繋がると感じました。

■ 「焼肉ふたご」の創業を支えた出会いと、現場から生まれる意思決定

「焼肉ふたご」は、2010年に五反田の1号店からスタートしました。

森川様と李兄弟の出会いは、不動産会社に勤めていた森川様が、1号店の物件を紹介したことがきっかけだったそうです。
その後、李兄弟のビジョンに共感し、2号店の頃から経営に参画されたと伺いました。

物件紹介という仕事上の接点が、やがて共に会社を育てる関係へと発展したことは、非常に興味深いエピソードです。
事業を大きくする出会いは日々の仕事の中から生まれることもあります。

現在もお三方は頻繁に意見を交わし、事業の方向性について議論されているそうです。
意見が分かれることもありますが、会社・社員・お客様にとって何が最善かを軸に判断しているとのことでした。

また、新たな業態をご検討される際には、資料を整える前に実際に店舗を訪問され、食べ歩きや検証を重ねられることもあるそうです。
日頃からさまざまな店舗に足を運ばれ、客層や価格帯、サービスに対するお客様の反応などを観察されているとのことです。
こうした現場での気づきや日々の積み重ねが、迅速かつ的確な意思決定につながっていると感じました。

新規事業では、十分な情報が揃わない中で判断しなければならない場面も少なくありません。
現場で得た情報をもとに議論し、実際に試しながら改善を重ねる姿勢は、新たな事業に挑戦する企業にとって参考になる考え方です。

■ 社員の成長を、新たな事業の創出につなげる

FTG Companyは、飲食事業に加え、人材、ホテル、美容・健康、農業、AI関連など幅広い分野へ事業を展開しています。
その背景には社員一人ひとりが自ら考え、挑戦できる会社を目指す姿勢があります。

講演では、組織の階層を減らし、お客様に近い現場で判断できる体制へと変えてきた経緯についても紹介されました。

一方で、自由度を高めたことで、何をすればよいか分からなくなる社員もいたそうです。
組織改革の過程で混乱や退職も経験されたとのことで、権限を委譲するだけではなく、社員が自ら考えて判断できるよう育成することの重要性が伝わってきました。

給与制度についても、社員自身が今後実現したいことを示し、希望する給与を申告する仕組みに取り組まれているとのことです。
社員の挑戦を会社が後押しする考え方が制度にも反映されています。

さらに、大学生アルバイトの就職支援を人材事業に繋げる取り組みや、外国人材を育成し、日本での活躍に加えて、将来的には母国での店舗展開を担う人材へと成長してもらう構想についても伺いました。

既存事業で培われた人材や経験が、新たなサービスの創出や海外展開へと繋がっている点も印象的でした。
新規事業を検討する際には、外部に新たな機会を求めるだけでなく、自社がすでに持っている強みや経営資源を改めて見つめ直すことも重要であると感じました。

■ 韓国企業JOOMIDANGを視察|AIと香りが生み出す新しい食体験

今回の訪問では、韓国企業JOOMIDANGのフラッグシップ店である、安国エリアのレストラン&BAR「ROOM」も視察しました。

ROOMでは、料理や飲み物に香りを組み合わせることで、食事そのものに新たな楽しみ方を加えています。

今回体験したのは、AIを活用したオリジナルの香り作りです。
希望する香りのイメージを言葉で伝えると、専用の機械を使いそのイメージに合わせた香りを作って頂けました。
具体的な素材を指定するだけでなく、抽象的なイメージから香りを形にできる点も印象的でした。

完成した香りは小瓶に詰めて持ち帰ることができ、コース料理の多くも試食させて頂きました。
香りと味わいを組み合わせることで、食事を単に料理を味わう場としてだけでなく、五感で楽しむ体験へと広げていることが伝わってきました。

また、飲食店やブランドと協力し、季節や新商品に合わせて香りを変える構想についてもお話を伺いました。

AIという技術を取り入れるだけでなく、飲食という身近な体験に結びつけ、新しい価値を生み出している点が興味深い取り組みでした。
技術をどのように顧客体験や事業の差別化に繋げるかは、新規事業を検討する企業にとっても重要な視点といえます。

■ 韓国での交流から見えた、事業を成長させるための視点

今回の特別講演会と企業訪問を通じて、海外進出や新規事業の成功には事業その物の魅力だけでなく、それを支える人材や組織、パートナーとの信頼関係が欠かせないことを改めて感じました。

現地の市場を理解し、信頼できるパートナーと協力すること。
現場で得た情報をもとに意思決定し、社員の成長を新しい事業に繋げること。
そして、AIなどの新しい技術を活用し、顧客に新たな価値を提供すること。

これらは、国内での事業拡大はもちろん、海外進出やM&Aを通じた成長を考えるうえでも共通する視点です。

サイトキャッチャーでは、企業や事業の譲渡・譲受を通じて、新たな挑戦や事業成長を目指す皆さまを支援しています。
今後も国内外の企業との交流や情報発信を通じて、事業承継やM&A、新規事業の可能性を広げる機会を提供して参ります。

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