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日越ビジネスデー参加レポート|ベトナム企業と日本企業を繋ぐ新たなM&A市場の可能性

2026年9月4日にベトナム国家会議センター(NCC)で開催された、VIETNAM – JAPAN BUSINESS DAY 2026 IN VIETNAMに参加いたしました!

本イベントは、在日ベトナム商工会ベトナム商工省貿易促進局が共同で開催したもので、日越ビジネスに関わる多くの企業・経営者が参加していました。

幅広い業種の企業が参加

今回のイベントには、人材・IT・教育・貿易など、日越ビジネスに関わる幅広い企業が参加していました。

日本企業の中では、人材紹介やIT開発を手掛ける企業も参加しており、今後ベトナムでの人材紹介事業の展開を検討しているというお話を伺いました。

また、教育関連企業の中には直近で幼稚園を買収し今後も複数の教育施設のM&Aを積極的に進めていきたいと考えている企業もありました。

日本国内では後継者不足や業界再編が進む中、教育分野においてもM&Aを成長戦略の一つとして活用する動きが広がっていることを実感しました。

その他にも、日本とベトナム間の貿易や事業支援を行う企業など様々な分野の企業が参加していました。

こうした多様な企業との交流を通じて、日越間ではM&Aだけでなく、人材・IT・教育・貿易など、さまざまな領域で新たな事業提携が生まれる可能性があることも感じました。

単なる交流に留まらず、具体的な事業提携やM&Aに繋がるきっかけが生まれる場となっていた点も今回のイベントの大きな特徴だったと感じています。

ベトナム企業による日本企業買収という新たな動き

今回参加して特に印象に残ったのは、「ベトナム企業が日本企業を買収する」という、これまでとは逆方向のM&Aに想像以上のニーズがあることでした。

これまで日越間のM&Aというと、日本企業がベトナム企業を買収するケースが中心という印象があります。

サイトキャッチャーがこれまでベトナムでイベントを開催する際も、どちらかというとベトナム企業の売却案件に対して日本の買い手企業を探すという形が多くありました。

しかし今回のイベントでは、その流れとは逆に、ベトナム企業側から、

「日本の企業を買収したい」
「日本で良い会社があれば紹介して欲しい」

といった声を数多く聞くことができました。

背景にあるのは日本企業が抱える後継者不足

日本には優れたサービスや技術、製品、ブランド、顧客基盤を持ちながらも後継者不在を理由に事業承継や事業譲渡、会社売却を検討している中小企業が数多く存在します。

一方で海外企業から見ると現在の円安環境もあり、日本企業への投資や買収を検討しやすい状況になっています。

つまり、

「良質な日本企業を探しているベトナム企業」と、
「後継者を探している日本企業」

をM&Aで繋ぐことができれば今後大きな市場となる可能性があります。

今回のイベントを通じて、これまで「日本からベトナムへ」という方向で捉えていた日越M&Aに、「ベトナムから日本へ」という新たな流れが生まれつつあることを強く実感しました。

まだ「繋ぐ人」が少ない市場

一方で、そこにはまだ課題もあります。

ベトナム企業側には「日本企業を買いたい」というニーズがあるにも関わらず、日本の中小企業の売却案件を継続的に紹介できるM&A仲介会社やエージェントは、まだそれほど多くありません。

今回、商工会関係者の方ともお話しする中で、今後は「ベトナム企業による日本企業買収」を一つの流れとして作り、その為のエコシステムを構築していきたいというお話がありました。

これは、弊社にとっても非常に興味深いテーマです。

弊社では、日本国内の中小規模のM&A・事業承継案件を多数取り扱っています。

その為、ベトナム側の買い手ネットワークと弊社が持つ日本側の売却案件を繋ぐことで、この新しいクロスボーダーM&Aのエコシステムの一部を担えるのではないかと感じました。

イベント会場で新たな協業へ

今回、特に印象に残ったのがイベントで登壇されていたベトナム側のM&A支援会社、株式会社Estate Plus様との出会いです。

実際にお話をしてみると、

「まさにこういう会社を探していました」

との言葉を頂きました。

先方はベトナム企業の買い手ネットワークを多数持っている一方で、「日本企業の売却案件へのアクセスがない」という課題を抱えていました。

一方、弊社には日本国内の売却案件があります。

双方のニーズが合致したことで話はその場で具体的に進み、

「日本企業が案件をピッチし、ベトナム企業の買い手を集めるM&Aイベントを一緒に開催しよう」

という構想まで発展しました。
そして、今後の協業に向けたMOU(基本合意書)をその場で締結しました。
イベントでの出会いをきっかけに、その場で具体的な協業の話まで進んだことは、海外イベントならではのスピード感を感じる出来事でした。

イベントでの出会いから新たな提携へ

イベントに参加することで、その場で新たな提携先が見つかる。
まさに、海外イベントならではのスピード感を感じた瞬間でした。

ベトナム企業から「日本企業を買いたい」という相談

今回のイベントは、弊社が主催しているM&Aイベントと比べても、「日本企業を買いたい」という買い手側の参加者が多いことが印象的でした。

弊社もブースを出展しましたが、ブースに立ち寄ったベトナム企業から、

「日本企業の買収を検討したい」
「この業界の企業で買収可能な会社はないか」
「日本市場への進出を目的に企業買収を検討したい」

といった具体的なご相談を数多く頂きました。

単なる情報収集ではなく、実際に買収できる日本企業を探している」というニーズが現地にあることを、直接感じることができました。

また、こうした出会いがその場で具体的な協業の話に繋がっていくことも今回のイベントで強く印象に残った点です。

「海外企業が日本企業を買う」という新たなM&Aの流れがすでに動き始めています。
そんな可能性を感じるイベントとなりました。

「日本→ベトナム」から「ベトナム→日本」へ

これまでは、
「日本企業がベトナム企業を買収する」という、日本からベトナムへのM&Aを中心に考えることが多くありました。

しかし、今回のイベントを通じて、
「ベトナム企業が日本企業を買収する」という逆方向のM&Aにも、大きな可能性があると改めて感じました。

実際に、現地企業から「日本企業を買収したい」という具体的な相談を数多くいただき、ベトナム企業の日本市場への進出や事業拡大において、M&Aが有力な選択肢になっていることを実感しました。

「会いたい企業」の接点を生み出す仕組み

また、今回のイベントで印象的だったのが、「会いたい企業を見つけやすい仕組み」です。

イベント会場には、参加企業の名刺や会社情報が業種ごとに掲示されており、参加者が興味のある企業を探し、その場で直接コンタクトできるようになっていました。

M&Aに限らず、「この会社と話してみたい」「この業界の企業と繋がりたい」という参加者同士のニーズを可視化することで、具体的な商談や新たなビジネスに繋がりやすい設計になっていた点が印象的でした。

参加者はその中から、

「この企業と具体的に話をしてみたい」
「この業界の企業と接点を持ちたい」

という相手を探し、直接コミュニケーションを取ることができます。

M&Aのカテゴリーも設けられており、今回、弊社もその一角に参加しました。

単に企業情報を展示するだけではなく、「会いたい企業」を見つけ、そこから具体的な商談やビジネスに繋げられる仕組みになっていた点も非常に印象的でした。

日越M&Aは次のステージへ

今回の日越ビジネスデーへの参加を通じて感じたのは日越間のM&Aが少しずつ次のステージに入っているということです。

これまでは、

「日本企業がベトナム市場へ進出する」
「日本企業がベトナム企業を買収する」

といった、日本からベトナムへのM&Aが中心でした。

しかし今後は、

「ベトナム企業が日本市場へ進出する」
「ベトナム企業が日本企業を買収する」

という、逆方向のM&Aも確実に増えていくと考えています。

日本には後継者不足という大きな課題があります。

一方、ベトナムには成長意欲が高く、新たな市場への進出を目指す企業が数多く存在します。

この二つをM&Aで繋ぐことができれば、単なる会社の売買に留まらず、日本企業が培ってきた技術やブランド、雇用を次の世代へ繋ぐ新たな選択肢にもなります。

日本とベトナム双方のネットワークを活かしながら、「ベトナム企業による日本企業買収」という新たなクロスボーダーM&Aの市場を積極的に創出していきたいと思います。

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