電話占いサイト運営事業の譲渡の話

こんにちは。

電話占いのサイトを運営している事業の売買について、書きたいと思います。

過去に複数電話占いサイトの売買に携わった経験から、売買を検討する際の参考になればと思います。

電話占いサイトとは

まず初めに、電話占いのサイトとは何かという事からお話ししますが、
占いをしたい方と占い師をつなげ、電話で占いを行います。

 

通話時間によって利用料金がかかり、これが電話占いサイトの売上げになります。
料金ですが、1分単位で料金が発生し、1分150円~300円程度の料金が相場のようです。

相談内容としては、恋愛や不倫関係の相談が多いとおっしゃっておりました。
やはり、不倫関係だと公に相談できないですし、そのような相談を占い師と対面で話したくないという方が多数だと思いますので、納得です。

収益率ですが、電話占いの利用料金の約半分程度(占い師の人気度や運営会社の方針によって変動)が占い師の取り分となり、残りが粗利となります。

そこから、人件費、電話代、サーバー費用、クレジットカードの手数料等の経費を引いた金額が営業利益となります。

運営体制

過去に売買に携わった電話占いのサイトのすべてが、サイト運営者=代表でした。
電話の受付から、占い師とのやりとりまで一人で行っているサイトが多かったですね。

売上ですと、20万円程度~400万円程度の規模に電話占いサイトでしたが、
400万円程度の売上規模の電話占いサイトはさすがに1名だと運営が回らないようで、2名体制で運営していました。

売却理由

売却理由をお伺いすると、多くの運営者が口にするには、夜中まで電話受付等をしなくてはいけないので、身体がしんどいと。
毎日夜中まで顧客対応をしなくてはいけないという点が売却理由の大部分をしめているようです。
であれば、人を雇えばいいと考えるのですが、小規模な電話占いのサイトだと、人を雇ってしまうと(特に夜中だと人件費が割高になるため)ほとんど利益が残らなくなってしまうため、なかなか人を雇うことができません。
資金に余裕があるのでれば、受付を自動で行うシステムを導入されるのも良いかもしれません。

ある運営者が夜にしっかり眠りたいので切実に早く売却したいとおっしゃっていたのが、とても印象に残っています。

あとは、占い師のケアをすることが重要のようです。

占い師は、人の暗い部分がよく見えるので、自分自身がそれに影響されて心が弱ってしまう方がいるようです。
そのため、占い師の相談事などサイト運営者が長いときは数時間も話をすることもあるとおっしゃっておりました。

電話占いサイトのリスク

電話占いのサイトを運営する上でリスクとなる点は、
人気のある占い師が辞めてしまうと。その占い師についていたリピーターもいなくなってしまう事。
とあるサイトは、売り上げの7割を1名の占い師が売り上げており、その方が独立をしてしまい、今までのお客様をそのまま持っていかれてしまったようです。
その後は、システムを導入し、占い師には顧客の電話番号がわからないようにし、今後占い師が辞めた際にお客様を持っていかれないように改善したとの事。

占い師が辞めてしまうと、今までリピートしていた顧客もそのままいなくなってしまうとなると、人気の占い師へのフォローは重要ですね。

占いサイトの事業の買収をご検討の際は、上記を参考にしていただければと思います。