【2022年版】Amazonセラーアカウントは複数持つことができる!最新の正しい情報を身につけよう

サイトキャッチャーの藤本です。

 

「Amazonセラーアカウントを複数持つことは禁止されている!」と、決めつけてはいませんか?

「Amazonセラーアカウント 複数」で検索した際に出てきた記事を鵜呑みにしていませんか?

 

実はAmazonセラーアカウントは、複数持つことが可能です。もちろん、利用規約に反することなく

ネット上ではいまだに間違った情報(古い情報)を掲載したままの記事も多いので、本記事で最新の正しい情報を身につけてください。

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Amazonセラーアカウントを複数持てる理由

Amazon celler centralのヘルプ出品者の禁止活動および行為、ならびに遵守事項では次のように記載があります。

複数の出品アカウントの運用:

2つ目のアカウントを開設するビジネス上の正当な理由があり、すべてのアカウントが問題なく運用されている場合を除き、出品する地域ごとに維持できるセラーセントラルアカウントは1つのみです。いずれかのアカウント運用に問題がある場合は、すべてのアカウントの問題が処理されるまで、すべての出品用アカウントが停止されることがあります。

ビジネス上の正当な理由の例を以下に示します。

  • 複数のブランドを所有し、それぞれ独立したビジネスを行っている
  • 2つの異なる法人で、商品を製造している
  • 別のアカウントを必要とするAmazonプログラムに採用されている

複数のセラーアカウントを所持できるパターンの具体例としては、異なる法人や屋号で「1つのアカウントは洋服を販売。もう一つのアカウントは本・雑誌を販売」と言ったケースです。

ただし、明確な審査基準は設けられていないので、当然Amazonに申請する必要はあります。「複数のセラーアカウントを持つ必要がある」と判断された場合に限り、Amazonより承諾を得ることができます。

 

Amazonセラーアカウントを複数もつメリット

Amazonセラーアカウントを複数持つことは規約上可能であることがわかりました。ではなぜ複数持つ必要があるのか?アカウントを複数所有するメリットについてお話ししていきます。

 

特定のカテゴリに特化できるので、消費者からも信頼を得やすい

例えば一つのショップに古本や家電、雑貨やペット関連の商品がごちゃ混ぜになっていたらどうでしょうか。Amazonで買い物をする人の多くは、欲しいものを検索し、HITした商品で価格の安いものを選んでカートに入れるという動きになるかと思います。

しかしもっと細かく見る人は、そのショップが健全な運営をしているか?悪評はついていないか?運営会社、所在地はどこか?なども調べた上で、購入しようとします。

そうした際に、色々な商品がごちゃまぜに売られているショップよりも、雑貨ショップ・ペット関連ショップなどのように特化していたほうがより安心して購入できるでしょう。

特に近年、海外発送の粗悪商品なども流通しており、消費者は敏感になってきています。より消費者が安全に買い物ができるように準備しておきたいところです。

商品カテゴリを分けることで、管理がしやすい

前項目は消費者目線ですが、こちらは管理側の目線。複数カテゴリの商品がごちゃ混ぜになっていると、どのカテゴリの商品が売れやすいか?コストパフォーマンスが悪いのカテゴリは?など、人気・不人気商品の選別や仕入れ先の管理、在庫管理なども効率が悪くなってしまいます。

綺麗に整頓されたショップであればあるほど、商品管理がしやすいのは言うまでもありません。

将来的にセラーアカウントごと事業譲渡することができる

将来的に事業売却を検討している人はセラーアカウントは分けておいたほうがいいでしょう。M&Aにおいて、事業売却後は一定期間類似事業をしてはいけない「競業避止義務」という義務があり、会社法第21条に以下のように定められています。

(譲渡会社の競業の禁止)
第二十一条 事業を譲渡した会社(以下この章において「譲渡会社」という。)は、当事者の別段の意思表示がない限り、同一の市町村(特別区を含むものとし、地方自治法(昭和二十二年法律第六十七号)第二百五十二条の十九第一項の指定都市にあっては、区又は総合区。以下この項において同じ。)の区域内及びこれに隣接する市町村の区域内においては、その事業を譲渡した日から二十年間は、同一の事業を行ってはならない。
2 譲渡会社が同一の事業を行わない旨の特約をした場合には、その特約は、その事業を譲渡した日から三十年の期間内に限り、その効力を有する。
3 前二項の規定にかかわらず、譲渡会社は、不正の競争の目的をもって同一の事業を行ってはならない。

引用元:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=417AC0000000086

 

同一の事業を行ってはならないなら、複数のアカウントを持つ意味があるのか?と思うかもしれません。結論から言えば、販売商品のカテゴリが異なるなら、同一事業には該当しません。

要は「相手に不利益になるかならないか」が大きな問題となってくるので、例えば古本を販売しているアカウントを売却した後に、赤ちゃんグッズを販売してもそれは相手にとって何の不利益にもならないからです。

もっと細かく言えば、同じアパレルでもロリータファッションの事業を売却した後に、ミリタリーファッションの事業を始めたとしても問題はないと思われます。(ここまで細かい部分については、弁護士や司法書士などの専門家に相談したほうが確実です。)

複数の商品カテゴリを販売したい事業主さんは、Amazonセラーアカウントもカテゴリごとに複数所有していたほうが、のちに事業売却がしやすくなるでしょう。

サイトM&Aや事業譲渡については「【初心者向け】サイト売買とは?サイトキャッチャーでの売却・買収の流れや使い方について」の記事も参考にしてください。

Amazonセラーアカウントを複数もつデメリット

Amazonセラーアカウントを複数持つのはさまざまなメリットがありました。しかしデメリットも当然あります。

全てのアカウントが一挙に凍結する可能性

最大のデメリットが、アカウント停止(凍結・BAN)になった際に、所持している全てのセラーアカウントが使えなくなる恐れがあるという点です。

全アカウントが停止になった途端に全ての売上がストップすることになるので、これから複数のアカウントでAmazon販売をしようと考えている人は要注意です。

とは言え、規約違反やペナルティになるような行為などをしていなければ滅多なことでアカウント停止にはならないでしょう。複数のアカウントを持つことをあらかじめAmazon側に申請し、健全に運営していれば何も問題はありません。

基本料金はアカウントごとに発生する

販売手数料については商品ごとにかかる費用なのでアカウントが複数あっても変わりませんが、大口出品のプランの場合は月額4,900円がアカウントごとに必要です。まだ売上が多くない、出品数も少ないという場合は最初から複数アカウントで運用しようとすると、月額基本料金が大きなダメージになる可能性もあります。

まとめ

EC事業に力を入れている・これからEC事業に力を入れたいという場合は、複数アカウントでのAmazon販売も視野に入れるといいかもしれません。Amazonセラーアカウントを複数持つことで効率よく販売することができ、収益が伸びやすくなるのもメリットです。

ただし、アカウント停止などのデメリットもありますから、よく検討した上で健全に運営していくことをおすすめします。

サイトキャッチャーではAmazonセラーアカウントの売買が可能です。売却や購入のご相談も随時受けております。お気軽にお問い合わせください。

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