D2C事業の売却事例|【goodbody株式会社 宮本様】

今回は、D2C事業を事業譲渡をしたgood body株式会社の宮本さんに今回の事業譲渡についてのインタビューを行いました。

事業譲渡をした理由や、事業譲渡を決めてからの意識の変化などは非常に貴重な話をお聞きできました。

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自己紹介

自己紹介をお願いします。
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宮本さん
goodbody株式会社の宮本と申します。WEB広告に18年ほど携わっています。3年前にECメーカーを立ち上げ、美容健康ジャンルの商品を企画販売しています。

事業売却した理由

今回、女性向けD2C事業を事業売却した理由を教えてください。
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宮本さん
新規事業へ大規模な投資をするための資金作りのため

宮本さん
企画販売している商品の一つが全国放送のバラエティー番組で取り上げられてめちゃくちゃ売れまして、急激に知名度が上がりました。

宮本さん
番組内で有名な芸人さんが商品を使用した写真がネットニュースで広がり、大手の商社との取り扱い契約やTV通販の契約も決まりましたが、芸能人との契約金、大量に商品在庫を製造する資金、販売促進のためのPR費用など、必要な事業投資が次々と出てきました。

宮本さん
そのため元々の主力商品だった女性用ダイエット商品をブランドごと売却して新規事業への資金を作ることにしました。

D2C事業について

D2C事業についてのこれからをどう思われるか教えてください。
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D2C(Direct to Consumer)とは、これまでは、製造と販売は別の会社が行うことが多かったが、製品の企画・製造・販売を一貫して行うビジネスモデル。関係者が減ることでコストを下げて高品質な商品を製造が可能

宮本さん
以前よりも、事業自体の成功の難易度が難しくなってきましたが、いろんな業種の方が新規参入してきている状況です。

宮本さん
しっかりとした商品作りと販売戦略を持つ事が必要になります。

宮本さん
安いCPAでお試し商品を使ってもらって、無理やり1年縛りの定期契約にして資金回収という過去のやり方はNGです。お客さんのためになる、サービスや、商品作りが必要となります。

D2C事業の運営について

運営していて、成功したことや失敗したことを教えてください。
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宮本さん
成功したことで言えば、テレビに取り上げられました。テレビに取り上げられて1時間で1万アイテムが売れました。

宮本さん
ただ、その時に在庫が足りずに売り切れ事が、失敗でした。在庫がしっかり用意できてたらもっと売れたはずと悔やみました。

宮本さん
D2C事業では、営業利益にこだわらないと売れていても会社が潰れる事がある、難しい事業です。

サイトキャッチャーに依頼した経緯(きっかけ)

サイトキャッチャーに依頼した経緯(きっかけ)を教えてください
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宮本さん
知人からの紹介です

宮本さん
普通のM&A業者では無視されてしまうような可能性や価値に気づいてくれる面白い人がいるからと話を聞いて連絡をしました

事業売却までの決断と期間

事業を売却しよう。と決断するまでにどのくらい悩まれて売却を決意しましたか?
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宮本さん
半年ほど悩みました。資金繰りして売却せずに、そのまま運営できないか?など様々な可能性を探ってみました。ただし、現在のCAXと売却案件だとターゲットが違うために、売却判断をしました。

宮本さん
ターゲットが同じだと、なんとか資金繰りして、手放してなかった可能性もあります。

なんと!!もしかしたら違う未来も十分あったんですね。
intarview

事業売却前の不安点

事業売却前に不安だった事などあれば教えて下さい。
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宮本さん
直近の売上が減少していたため評価が下がるのではないか不安でした

宮本さん
どういう企業や投資家に提案をするのか、事業の価値をちゃんと理解して提案してくれるのか不安でした

売却を決断した時のメンバーの反応

売却を決断してメンバーへは伝えましたか?また、変化はありましたか?
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宮本さん
はい。伝えました。

売却というと、分からないので不安になるメンバーもおられたのでは?
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宮本さん
メンバーは売却に関して、理解してくれました。CAXに投資した方がより成功するというビジョンが共通で持てていたからです。

goodbody株式会社が注力をしているCAX事業

事業売却を意識してからの変化

事業売却を意識してから、普段の業務や動きは変わりましたか?(仕組み化や在庫について)
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宮本さん
変わりました。

宮本さん
売却することでより良い状態で買い手に譲渡したいという思いがあり、事業を客観的にみるようになりました。

宮本さん
客観的にみて、気付いた部分(買主が買った場合自分たちはできてなかった、こういう事ができますよ。等)を資料でまとめて渡しました。

事業売却後の買主との関わり方

事業売却後の買主との関わりを教えてください。
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宮本さん
売却後も、引き継ぎやご紹介で、先方にいったり、熊本に来て貰ったりと良い関係性が築けています。

宮本さん
売却後は自分たちの頃よりも、更に売り上げを上げて欲しいと思ってるので、自分たちで出来なかったことを提案や提供しています。

事業売却で、M&Aの印象への変化

今回の事業売却で、M&Aの印象は変わりましたか?
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宮本さん
過去にも事業売却や買収も経験したことがあったのですが、今回の売却が今までで一番仲介業者さんが動いてくれたと感じています

宮本さん
過去の売上や営業利益だけではなく、売却先とのシナジーでどれくらいの将来性が見込めるのかを考えて査定や提案をしてくれました。

宮本さん
担当の方がさまざまなビジネスの現場や経営を経験されていたので、事業の話もすんなりと理解されましたし、提案時のフォローも的確でした。

宮本さん
M&Aの会社の人って銀行マンみたいな金融畑で純粋培養されたタイプばかりなイメージでしたが、サイトキャッチャーさの担当者さんは幅広い知識と経験で寄り添って下さったので、売却側、買収側のどちらも満足度の高い取引となったと思います。

事業売却後の心境

事業売却後はどのような心境だったか教えて下さい。
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宮本さん
事業を売却するのって”娘を嫁に出すようなかんじ”って表現が合うなと思いました。

宮本さん
手をかけて育てた事業を泣く泣く手放すので、大事にしてくれる相手に渡したいですし、事業を潰したり他に転売したりされるのは悲しいです。

宮本さん
「あの子は本当はこんな子なのでそこを伸ばしてあげてください 意外とこういう面もあるんです こういうところに気を付けてあげてください」 みたいなかんじで売却後もアフターフォローしてます。

今後、M&Aをされる(売り手、買い手ともに)方へのアドバイス

これからM&Aをされる(売り手、買い手ともに)方にアドバイスをお願いします。
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宮本さん
あなたが必死に育てた事業を過去の売上や営業利益だけではなく、売却先とのシナジーでどれくらいの将来性が見込めるのかを考えて査定や提案をしてくれるのがとても心強いし嬉しいですよ。

宮本さん
買い手にとっても、自分が気づかないシナジー効果に気づいてくれたりアドバイスをもらえたりするので、もしかすると将来大化けする事業を見つけれるかもしれませんよ。

 

インタビュー中に宮本さんが話された「事業売却を意識することで事業を客観的に見る事が出来た」というのは非常に良い視点ですし、経営者は一度自分の事業を「もし、売却するとしたら?」という視点を持つ事は非常に重要だと感じました。

宮本さんは人当たりが良いだけでなく、売主に対して情報を隠したりせず、フェアな取引と売却後も誠実に事業を伸ばすための提案をされているのを見て良い事業売却の仲介が出来たと感じました。

CAX事業も絶好調との事で、今後も活躍を期待しております!